小説

ちょっと前に読み終わった小説が衝撃すぎた桜花です、こんばんわ。
道尾秀介著「向日葵の咲かない夏」
この小説すごいよ。
あとがきには、好き嫌いが別れるだろうと書いてありましたが、
私は好きです。
この本、最初のページから全部複線です。
文字だからできる複線のはりかたです。


以下ちょっとネタバレ抵触と感想


分類はミステリーなんですが、途中まで読んだ感想は、
ミステリーになりそこねたファンタジーにもなれない話。
あと表現が結構えぐいので、リアルに気分悪くなったりも。
途中までは、ストーリーが読めすぎてて、ウーン…と思ったんですが。


ミカにS君の○○を○○させるところで、血の気が一気に引きました。
ファンタジーっぽかった部分は、人間の内側(認識とか)を表現したものでした。
3歳・小学生にしては大人すぎるこのしゃべりかた、と思っていたのも、
最後まで読んでみると、この本文はきっと主人公の回想
(いろいろ脚色してそうですが)だったんだろうと思います。
しかしこの本、誰一人報われないのが悲しいところです。
主人公のことを言えば、最後の両親とのシーンは感動しましたが結果が…。


ハッピーエンドではないですが、みかけたら読んで見るといいよ!
2回目読んでると全部が複線だったことがわかって面白いです。
いろいろと考えさせられる本です。


別の作品を出してくるのも失礼かもしれないけど、
似たような衝撃を受けたものとしては、「ひぐらしのなく頃に」かなぁ。
アニメしか見ていないので、原文はわからないですが、
あれは後半にネタばらしがありますよね、あれを見た感じに似てる。